仁和寺の文化財仏像・彫刻

仁和寺創建当時の本尊、阿弥陀三尊像(国宝)をはじめ、愛染明王坐像(重文)・増長天立像 (重文)・悉達太子坐像(重文)などの国指定文化財や、平安から江戸時代に至る仏像・彫刻 が残されています。また観音堂や五重塔などの諸堂に祀られている諸像には、 堂宇の創建当時の面影が感じられ、荘厳さが漂います。
阿弥陀如来坐像
Amidanyorai
国宝
平安時代
仁和4年(888年)仁和寺創建時の金堂本尊。一木造で像のかもしだす和らいだ雰囲気は、平安時代の彫刻が次第に和様式への道をたどる出発点の造形と言われています。また腹前で定印を結ぶ現存最古の阿弥陀像としても知られています。
現在は脇侍である勢至菩薩立像、観音菩薩立像とともに霊宝館に安置され、春・秋の名宝展で公開されています。
阿弥陀如来座像
愛染明王座像
Aizenmyoo
重要文化財
平安時代
頭上に獅子冠を被り、忿怒相に三目六臂、身色を朱(赤)色とする愛染明王は、人間の煩悩を断ち切り、悟りの道を開いてくれる明王です。 本像は頭と体部を一木で造った後に割り放って、腕や膝を組み合わせる割矧造で、像高は53.4㎝。平安時代後期まで遡る数少ない明王像です。
愛染明王座像
多聞天立像
Tamonten
重要文化財
平安時代
創建当時、金堂の本尊阿弥陀三尊像のまわりには、梵天・四天王の各像が安置されており、この多聞天立像は四天王の内の一体と推定されています。 本像は、一木造で全体的に短躯。左手に宝珠を載せ、右手に戟を執ります。忿怒の様相は平安時代の特徴といわれる、おっとりとした穏やかさが感じられます。創建当時の四天王は、他に増長天が現存しています。
多聞天立像
文殊菩薩座像
Monjubosatsu
重要文化財
鎌倉時代
文殊菩薩は、観音菩薩などとともに、古くから信仰を集めた菩薩です。本像は獅子に坐し、右手に宝剣を持ちます。左手の持物は欠けていますが、梵篋を載せた蓮華の茎を持つ姿と推定されています。
また、上半身の衣の端を腹上で締め、腰布を細かく端反する姿は宋風の彫刻技法にみられますが、玉眼にせず彫眼とした所に、古い技法が残されています。
文殊菩薩座像
悉達太子座像
Shiddataishi
重要文化財
鎌倉時代
寄木造で、建長4年(1252年) 院智作。悉達太子とは出家する前の釈尊の名前です。美豆良を結うその姿から、近年まで聖徳太子像と伝えられてきましたが、像内に納入されていた文書から悉達太子であることがわかりました。また像内には種子が書かれた月輪形の木製板が立てられています。
端正な容貌や動きのある衣は、宋風彫刻の影響が見られます。
悉達太子座像
  • 仏像・彫刻
    仏像・彫刻
    仁和寺創建当時の本尊、阿弥陀三尊像(国宝)をはじめ、愛染明王坐像(重文)・増長天立像(重文)・悉達太子坐像(重文)などの国指定文化財や、平安から江戸時代に至る仏像・彫刻が残されています。
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  • 仏画・絵画
    仏画・絵画
    国宝「孔雀明王像」は仁和寺を代表する仏画ですが、その他にも真言密教寺院にふさわしい曼荼羅や白描画、「八幡神影向図」などの垂迹画といった様々な仏画が残されています。
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  • 工芸品
    工芸品
    仁和寺に伝わる工芸品には、仁和寺草創期から鎌倉時代にかけて、密教の世界・王朝の美を伝えるものと、桃山時代から江戸時代初期の文化の広がりを示すものに大別されます。
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  • 書跡
    書跡
    弘法大師空海の『三十帖冊子』に代表される経典類、『医心方』をはじめとする医書類、『御室相承記』などの歴史史料や『御室御記』、『明月記』といった日記類など
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