仁和寺の文化財書跡

弘法大師空海の『三十帖冊子』に代表される経典類、『医心方』をはじめとする医書類、 『御室相承記』などの歴史史料や『御室御記』、『明月記』といった日記類など、 仁和寺には莫大な古文書類が残されています。また門跡寺院として、高倉天皇、後嵯峨天皇、 後醍醐天皇といった貴重な天皇の書(宸翰)を多く所蔵している事も特色の一つといえます。
三十帖冊子
Sanjujyo sasshi
国宝
平安時代
弘法大師空海が入唐中に青龍寺の恵果和尚らから修得した密教経典・儀軌などを書写し持ち帰ったもの。空海以外に同時に入唐した橘逸勢、唐の写経生らが書写しています。
第14帖の空海自筆の総目録によれば、本来38帖あった事が記されていますが、現存は30帖のため三十帖冊子と呼ばれています。
三十帖冊子
高倉天皇宸翰消息
Takakuratenno shinkan shosoku
国宝
平安時代
第80代高倉天皇(1161〜1181)唯一の消息。高倉天皇の兄であった仁和寺第6世守覚法親王(1150~1202)は、天皇の中宮徳子(後の建礼門院)の安産祈願の為に孔雀経を修法、中宮は無事に皇子(後の安徳天皇)を出産したことから、修法の霊験を謝する内容が記されています。同日に守覚法親王が天皇にしたためた返書が残されています。
高倉天皇宸翰消息
医心方
Ishinho
国宝
平安時代
医博士であった丹波康頼(912〜995)が、永観2年(984)に朝廷へ献上した、随・唐の医書を底本として撰述した医学書で、本書は現存する最古の写本。全30巻の内、5冊が伝存しています。
『医心方』の写本は仁和寺本と半井家本が知られていますが、仁和寺本は書込みや註が比較的少なく、原本により近い形態を保っていると考えられています。
三十帖冊子
  • 仏像・彫刻
    仏像・彫刻
    仁和寺創建当時の本尊、阿弥陀三尊像(国宝)をはじめ、愛染明王坐像(重文)・増長天立像(重文)・悉達太子坐像(重文)などの国指定文化財や、平安から江戸時代に至る仏像・彫刻が残されています。
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  • 仏画・絵画
    仏画・絵画
    国宝「孔雀明王像」は仁和寺を代表する仏画ですが、その他にも真言密教寺院にふさわしい曼荼羅や白描画、「八幡神影向図」などの垂迹画といった様々な仏画が残されています。
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  • 工芸品
    工芸品
    仁和寺に伝わる工芸品には、仁和寺草創期から鎌倉時代にかけて、密教の世界・王朝の美を伝えるものと、桃山時代から江戸時代初期の文化の広がりを示すものに大別されます。
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  • 書跡
    書跡
    弘法大師空海の『三十帖冊子』に代表される経典類、『医心方』をはじめとする医書類、『御室相承記』などの歴史史料や『御室御記』、『明月記』といった日記類など
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